【未経験者向け】IT業界転職への道!自分に合った職種で年収アップ!

こんにちは!IT業界出身のきーちゃんです。

 

IT業界は一般的に他の業界よりも年収が高く、華やかな業界だと言われています。今回はそんなIT業界に異業種から未経験で転職したい方や、これから企業への就職を控える学生の方に向けて、IT業界に今ある職種と就職・転職するときのポイントについてご紹介したいと思います。

 

この記事の目次

憧れのIT業界へ転職するために

IT業界は5つに大別できる

世間ではIT業界と一括りで語られがちですが、IT業界を大まかに分類すると以下の5つのカテゴリに分類されます。

・通信インフラ業界
・インターネット・Web業界
・ソフトウェア業界
・ハードウェア業界
・情報処理サービス(SI)業界

分類の仕方によっては、通信インフラ業界とWeb業界をまとめて、インターネット業界と呼ぶこともあります。

 

近年急速に発展した変化の激しい業界なので、明確な分類方法があるわけではなく、あくまで一般的な分類になります。一つの分野に特化した企業もあれば、複数の業界にまたがっている企業も多く個性豊かな企業が多いのが特徴です。

通信インフラ業界

通信インフラ業界は、国内外で一般の消費者や企業に向けて通信のインフラを提供する業界を指します。

 

具体的には、電話やメール、インターネットなどの情報伝達手段の設置や運用を行っています。この業界では、通話に使用する電話回線や、パソコンなどの端末からアクセスできるインターネットなどの環境を整備しています。

 

インターネットが普及した現代においては、電気、水道、ガスと並んで第四のインフラとして注目されています。ソフトウェアやシステム開発と異なり、インフラなので需要が安定しているのが特徴です。

 

通信業界は、さらに細かな業種に分けられます。例えば、電気通信業は電波や回線を提供し、放送業は電波を使って情報提供を行います。また、インターネット付随サービス業はインターネットを介した情報やサービスを提供します。

 

市場規模は年々拡大しており、クラウド導入の促進や6Gの開始に向けて需要が高まっています。通信インフラ業界は、私たちの日常生活に深く根付いており、今後のキャリアプランを考える上で注目すべき業界です。

 

インターネット・Web業界

インターネット・Web業界は、Webサイト制作やWebサービスの制作・運営など、インターネットを通じたサービス提供を行う業界です。

 

具体的には、以下のような活動を行っています。

ECサイト・コンテンツ配信:

- ECサイトの運営やデジタルコンテンツの配信を行います。Amazonや楽天市場、Netflixなどが該当します。

Webサービス提供・サイト制作:

- SNSや検索エンジン、CtoCプラットフォームなどのWebサービスを提供し、Webサイトの制作や広告運用も行います。

 

市場規模と将来性

- 市場規模は拡大傾向にあり、スマートフォンの普及や5G通信により利用者が増加しています。
- 就業人口も増加しており、未経験者採用も進んでいます。

インターネット・Web業界は、日々進化している業界であり、多くのキャリアチャンスがあります。

 

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、コンピュータ上でさまざまな処理を行うプログラムを開発する業界です。具体的には、以下のようなソフトウェアの開発が含まれます。

 

1. アプリケーションソフトウェア: 私たちが日常的に使うアプリケーション(アプリ)です。例えば、文書作成用の「Word」や表計算用の「Excel」、SNSアプリケーション、動画視聴アプリなどが該当します。
2. オペレーティングシステム (OS): パソコンやスマートフォンを使用するための基本的なプログラムです。WindowsやiOS、Androidなどがあります。
3. プログラミングソフト: プログラマーが開発で使う支援ツールで、テキストエディタやIDE(統合開発環境)があります。
4. ドライバ: ハードウェア(プリンターや外付けハードディスクなど)を使うために必要なソフトウェアです。
5. ミドルウェア: OSとアプリケーションの連携をスムーズに行うためのソフトウェアです。

 

ハードウェア業界

ハードウェア業界は、パソコンやサーバーなどのコンピューター、ストレージや印刷機などの周辺機器、ネットワーク機器、家電、ゲームなどの電子機器本体を製造・販売する業界です。

 

具体的には、目に見える有形の機器を指します。例えば、パソコンやスマートフォン、イヤホン、ICチップなどがハードウェアに含まれます。

 

ハードウェア業界は、IoT(Internet of Things)の普及などにより今後も成長が期待されています。組み込みエンジニアや機械設計の職種が求められており、未経験者でもチャレンジしやすい業界と言えます。

 

情報処理サービス(SI)業界

私の出身業界でもある情報処理サービス業(SI:システムインテグレーター)、略してSIer(エスアイヤー)と呼ばれる業界は、企業の情報技術(IT)に関するニーズに応えるためのシステム開発やサービス提供を行う重要な業界です。企業が抱える課題や悩みをITの力(システム)で解決していく役割を担っています。

 

この業界では、以下の3つの主要な職種カテゴリがあります。

1. 独立系SIer:親会社やグループを持たずに独自のシステム開発事業を展開する企業。柔軟性があり、技術革新に敏感な環境で事業を展開しています。
2. ユーザー系SIer:大企業の情報システム部門向けにサービスを提供する企業。外部からのプロジェクトを受け入れています。
3. メーカー系SIer:メーカーの情報処理部門やソフトウェア開発部門から分離して独立したSIer企業。製品とソフトウェアの連携を得意としています。

 

主な職種として、プログラマーやシステムエンジニアがあります。プログラミングスキルや論理的思考力、コミュニケーション能力が求められます。情報処理サービス業界は、テクノロジーの進化に伴い常に新しい知識とスキルを必要としており、エンジニアの転職先として注目されています。

 

IT業界の職種を決めるときに把握しておくべき重要ポイント

IT業界における職種を決めるときに把握しておくべき重要ポイントは主に3つあります。

・何に興味が惹かれて、どんな時に楽しさを感じるか?

IT業界は活気があふれる分だけ変化も激しい業界です。このためIT業界の職種を選ぶ際は、自分自身が「どんな事に興味を持ち、何に楽しさを感じるか」について整理しておくと良いでしょう。

 

興味関心を追求することで、モチベーションを保ちやすく、新しいスキルでも身に付けやすくなります。一番大事な事ですが、楽しく仕事が続けられるようになります。このため、自分自身の興味関心から職種を選ぶと、より良いキャリアが築きやすくなります。

 

・不得意・苦手なことは何か?

IT業界の職種を選ぶ際には「不得意・苦手なこと」を考えることも大切です。自分が苦手な分野で領域で仕事をすると、それ自体がストレスになります。

 

先程と逆の論理ですが、苦手意識があるとスキルも向上させにくくなってしまい、専門性を高めることができず市場価値を上げることも難しくなってしまいます。結果として、せっかく就職しても早期離職につながる可能性もあるでしょう。そのため、職種を選ぶ際には、自身が不得意であったり苦手なことははっきりさせておくと良いでしょう。

 

・将来どのような自分になりたいか?(将来像)

後述しますが、IT業界のなかには様々な職種があり、職種によってその後のキャリアパスにも大きな違いがあります。

 

将来なりたい姿や目標が明確に見えている場合には、就きたい仕事に向けてステップアップしやすい職種から始めることをおススメします。ファーストキャリアによっては就くことが難しい職種もあるので注意しましょう。未経験でも採用が活発なシステムエンジニアやプログラマーなどの開発職を選べば、その後のキャリアチェンジもしやすいのでおススメです。

 

IT業界で求められる基本的なスキル

IT業界では、どのカテゴリの業界に進むにしても、業務を進めていく上で下記の4つの基本的なスキルが必要になると言われています。IT業界を志望する方は、これらのスキルが相手企業に伝わるよう自己PRや志望動機などを作成すると良いでしょう。

コミュニケーション能力

たまにITと聞くと、コンピュータに向かって1人で何か打っているイメージを抱かれている方もいらっしゃいます。

 

実際には、チームでプロジェクトを進めてお客様と合意形成を図っていくという場面がとても多いのです。このため、お客様だけでなくプロジェクトのチームメンバーや決済を指揮する上司など、いわゆるステークホルダーと呼ばれる相手と蜜にコミュニケーションを図ることが重要になるのです。

 

論理的思考力

論理的思考力も、IT系の職種で活躍する際に求められるスキルです。

 

顧客へのヒアリングをもとにシステムの機能を考えて仕様を形にしたり、効率的な作業スケジュールを検討して業務を進めるといったことが必要です。また、顧客の求めに応じて行われるプログラミングは、論理的思考力を活用してコンピュータに指示を出すプロセスです。

 

具体的には、プログラムを書いて、コンピュータがそれに従って動作するようにします。論理的思考力を駆使して問題を分析し、適切な手順を組み立てることが求められます。

 

マネジメント力

IT系の職種で経験を積み重ね、より高度な仕事が求められてくると、マネジメント力の重要度が増してきます。

 

マネジメント力はプロジェクトやチームの効率的な運営を支える重要な要素です。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといったIT系のマネージャー職としてキャリアップして活躍する機会も多くなります。

 

自身も手を動かしながら、メンバーやスケジュールの進捗などを管理する機会も増えるでしょう。広い視野をもってプロジェクトを管理する場合もあるため、IT系の職種で長く活躍するにはマネジメント力も高めていく必要があります。

 

新しいことを常に学び続けたいという意欲

IT業界は未だどの分野でも活気にあふれており、技術革新のスピードが速いのが特徴です。トレンドの移り変わりも速いので、新しいことも自ら進んで学んでいく姿勢をアピールすると好印象を持たれやすいです。

 

特に最先端をいくエンジニア職を目指す場合、サービスの開発にあたって、海外の最先端事例をキャッチアップし、積極的に知識を深める姿勢がなければ、変化の激しい業界の中で活躍し続けるのは難しいようです。

 

文系でもIT業界を目指せる!

文系でもIT系の職種を目指せる理由とは?

そもそも、「IT業界=理系の人が就職するもの」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、実際にはIT系の職種は文系出身者も活躍しており、意欲があれば文系理系に関係なく力を発揮できる業界なのです。

 

多くのIT企業は、入社後の伸びしろを評価する「ポテンシャル採用」を行っています。そのため、「入社時にIT系の知識・スキルが不十分でも問題ない」と判断する場合もあるようです。実際に、IT業界では文系出身者も多く活躍しており、私の実体験でもチーム内で文系出身の先輩や後輩が普通に活躍していました。IT人材白書によれば、IT技術者の最終学歴の約3割が文系出身であることが示されています。

 

また、IT業界では、プログラミング能力だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント力も求められます。文系の方が持つ文章力やコミュニケーションスキルを活かすことで、チームでのプロジェクト成功に貢献できます。

 

プログラミングに触れてみると雰囲気がつかみやすい

業界未経験の方で入社までに余裕がある場合は、基礎的なプログラミングスキルを身につけておくと入社後の業務がスムーズになります。また、プログラミングの知識があると、エントリーシートや面接でアピールすることも出来ます。

プログラミングは書籍や学習サイトで独学も可能ですが、独学は疑問点を解消しにくく挫折しやすい面があります。転職に向けて効率的にスキルを習得したいなら、プログラミングスクールがおススメです。

 

IT業界にある全20職種一覧

それでは実際に、IT業界の求人として出てくる職種を見ていきましょう。具体的には下記に挙げるような職種が求人として出てきます。就きたい職種によって求められるスキルや技術が変わることに注意する必要があります。まずは自分自身が就きたい職種を見つけてみましょう。

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)は、プロジェクトにおいて、ソフトウェアやハードウェアの設計、開発、導入、運用、保守を担当する専門家です。

 

具体的な業務内容は以下の通りです。

1. 要件定義と設計
- システムの要件をユーザーやクライアントと共同で明確に定義し、設計書を作成します。

2. プログラム開発
- プログラミング言語を使用してソフトウェアを開発します。プログラマとしても知られています。

3. システム構築
- ソフトウェアやハードウェアを組み合わせてシステムを構築します。

4. テストとデバッグ
- システムのテストを計画し、バグを修正します。

5. 運用と保守
- システムの運用、保守、アップグレードを行います。

6. プロジェクト管理
- プロジェクト全体の進捗状況を管理し、スケジュールを調整します。

 

社内SE

社内SEは、企業内のシステム部門に所属し、自社のIT環境の構築や運用管理を担う専門職です。

 

具体的には、業務システムの開発・導入、ネットワークやサーバーの管理、セキュリティ対策、社内ヘルプデスクなど、IT関連の幅広い業務を担当します。社内SEは、自社の経営に大きくかかわる業務であり、やりがいを感じやすい職種です。また、情報システム部門のみならず全社員からのシステムに関する問い合わせにも対応するため、人脈が広がることも社内SEの特徴といえるでしょう。

 

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトの上流工程から完成・成功までの責任を負う立場の人です。プロジェクト全体を指揮・管理し、プロジェクト計画の作成やスケジュール管理、品質維持、プロジェクト終了後の評価などを行います。

 

プロジェクトマネージャーは、Q(Quality:品質)、C(Cost:プロジェクト原価)、D(Delivery:納期)といったプロジェクトの目的を達成する役割を担い、目標を達成するためにさまざまなマネジメント業務を行います。プロジェクトマネージャーは、リーダーシップや高度なスキル、専門知識が求められることが多いです。

 

具体的な役割は以下の通りです。

1. 計画の策定
- 顧客のニーズを把握してシステムやサービスの内容を決定。
- 開発規模、予算、スケジュールの決定も行います。

2. プロジェクトチームの編成
- 必要な人員を確保し、役割を分担してチームを構成。
- メンバーのスキルや稼働状況を把握して最適なチームを編成します。

3. 進捗確認・管理
- メンバーに開発の目的やスケジュール、納期などを説明して共有。
- 進捗を確認してスケジュール通りに進んでいるか管理。
- ステークホルダーに報告することも必要です。

4. チーム内のコミュニケーションを円滑にする
- メンバー間のコミュニケーションを良好に保つ役割があります。

 

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダー(PL)は、目標達成に向けて集められたチームのリーダーとなる存在で、プロジェクトの計画、組織、実行、マネジメントを担当します。特に大規模なプロジェクトでは、担当領域ごとにメンバーや納期の管理を行うことが求められます。プロジェクトリーダーは、チーム全体に気を配りながらプロジェクトの成功に向けて動き、プロジェクト推進において重要な役割を果たします。

 

プロジェクトリーダーは、プロジェクトの現場でチームを率いる責任者であり、以下の役割を担います。

1. チームを総括しプロジェクトの完遂をめざす
- プロジェクト全体の管理を行い、現場のチームを総括します。
- 現場責任者としてプロジェクト計画の達成・完遂を目指します。

2. トラブル回避と問題解決
- プロジェクトの進行中に発生する問題やトラブルを解決します。
- チームメンバーのフォローや対応策の考案が必要です。

3. 納期に向けたスケジュール管理
- スケジュールの設定や遂行を管理し、プロジェクトを円滑に進めます。

4. 業務を取りまとめタスク消化させる
- タスクのスムーズな消化を促進し、プロジェクトの進行をサポートします。

5. チームメンバーのモチベーションを上げる
- チーム全体のモチベーションを高めるために提案やサポートを行います。

6. チームメンバーの成長を促す
- 技術的な成長や生産性向上をサポートします。

7. チーム内外の連携を取る
- 各担当領域のリーダーと連携し、プロジェクトを進めます。

8. 責任をもつ
- プロジェクトの完遂をめざす責任重大な役職です。

9. 管理業務
- 現場管理、業務把握、進捗把握などを行います。

 

プログラマー

プログラマーは、さまざまなプログラミング言語を用いてプログラムを組み、システムやソフトウェアを作るIT技術者です。

 

具体的な仕事内容は以下の通りです。

1. プログラムの作成
- 仕様書に基づいてプログラムを組むことが主な業務です。
- プログラミング言語を使用して、システムやアプリケーションを開発します。

2. 仕様バグの修正
- 仕様書に従ってプログラムを作成しても、目的の機能を実現できない場合があります。
- このような「仕様バグ」を見つけて修正することもプログラマーの仕事です。

3. リファクタリング
- プログラムの内部構造を変えずにコードを整理する作業を行います。
- コードの読みやすさや保守性を向上させます。

 

Web系エンジニア

Web系エンジニアは、インターネット(Web)のネットワーク上で動く、Webアプリケーションや「Webサービスを開発する技術者」のことを指します。

 

具体的な仕事内容は以下の通りです。

1. フロントエンドエンジニア
- Webサイトやスマートフォン向けのモバイルサイトなどの「表側」の機能を作成。
- 注文機能やカート機能、問い合わせフォームなど、直接目にする部分のアプリケーション機能を開発。

2. バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)
- Webサービスの「裏側」の部分を作成。
- 在庫数の管理やクレジットカード情報の処理など、裏側で行われる処理を担当。

 

Web系エンジニアは、Webアプリケーションの企画・設計・開発・プログラミング・テスト・運用保守などを担当し、インターネットが生活の一部となった現代において、なくてはならない職業となっています。

 

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、ネットワーク上でさまざまなサービスを提供する際に使われる「サーバー」の構築、運用、保守に携わるIT技術者の一種です。彼らは以下の主な仕事を担当します。

1. 設計業務
- サーバーの基本設計を行います。要求に応じた性能や規模を考慮し、ネットワーク回線の通信速度、利用電源容量、コストバランスなどを検討します。
- プログラマーや関係者との打ち合わせを通じて具体的なOSやミドルウェアの選定、パラメータ設定、障害対応などを計画します。

2. 構築業務
- 設計されたサーバーを実際に構築します。ラッキングや配線などの物理的な作業も含まれます。
- サーバーの設定やミドルウェアのインストール、セキュリティ設定などを行います。

3. 運用・保守業務
- サーバーの運用を開始し、24時間365日稼働するように維持します。
- 障害発生時の対応やセキュリティアップデート、パフォーマンスチューニングなどを行います。

 

サーバーエンジニアは、企業のITインフラストラクチャを支え、サービス提供の安定性と効率性を確保する重要な役割を果たしています。

 

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設計、構築、運用、保守を担当する専門家です。

 

具体的な仕事内容は以下の通りです。

1. ネットワーク設計
- ネットワークの要件を満たす設計を行います。
- 技術や製品の選定、作業計画の立案、利用者や関係者とのレビューを行います。

2. ネットワーク構築
- 設計された通りにネットワークを構築します。
- ネットワーク機器の設置、ケーブルの配線、サーバーへのソフトウェアのインストールと設定を進めます。
- 通信テストや負荷テスト、セキュリティテストを実施し、要件を満たしているか判断します。

3. ネットワーク運用
- ネットワークの運用を開始します。
- 運用時にはネットワーク機器の設定や構成が求められます。

4. ネットワーク保守
- 故障やトラブル発生時に原因を特定し、機器の交換や調整を行い、正常に動作するように保守します。

 

ネットワークエンジニアは、実機操作が好きで忍耐力があり、新しい技術を学び続ける意欲がある人に向いています。

 

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、企業や組織の情報システムを外部からの侵入や攻撃から守る専門家です。彼らは情報セキュリティに関連する幅広い専門知識を持ち、セキュリティに配慮したシステムの設計、構築、運用を担当します。セキュリティエンジニアは、情報資産の価値向上とそれに伴うセキュリティリスクの増大、リモートワークの拡大などの要因から、現代社会において非常に重要な役割を果たしています。

 

サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアを総称してインフラエンジニアと呼ぶ場合もあります。

 

組み込み系エンジニア

組み込みエンジニアは、車載器や家電、工業用ロボットなどの機械に組み込まれたコンピューターの設計や開発を担当するエンジニア職種です。彼らは組み込みソフトウェアを開発し、家電製品から自動車、産業用ロボットまで幅広い分野で活躍しています。

 

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトの「見た目」や「使いやすさ」などを考慮しながら、デザインしていく人のことです。Webサイトの目的やコンセプトに基づいて、テキストやバナー、写真、図表などを配置したり、色の使い方やレイアウトを調整したりします。また、HTML/CSSやJavaScriptなどを使った「コーディング」も行うことがあります。Webデザイナーは、単なる見た目の美しさだけでなく、ユーザーにとって使いやすいデザインを作成し、Webサイトの目的を実現する役割を果たします。

 

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト制作の現場でプロジェクトを管理し、指示を出すリーダー役の職種です。クライアントの要望を把握し、デザイナーやプログラマー、コーダー、ライターなどの制作スタッフをまとめ、Webサイトの完成に導きます。Webディレクターは、スケジュール管理や品質管理などを行いながら、クライアントのニーズを満たすWebサイトを構築する役割を果たします。

 

IT営業職

IT営業職は、ビジネス課題をシステムという商材で解決する仕事を担当する職種です。クライアントの課題をヒアリングして、その解決策を提案するコンサルティングスキルが必要で、扱う商材は大きく「有形」と「無形」に分けられます。具体的には、有形商材はニーズに応じて自社製品を組み合わせて提案します(例: サーバー、ストレージなどのハードウェア)。「無形」の商材ではITシステムやツール、マーケティング、Webサイトの運営などを扱います。

 

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、技術的な知識を備えた営業職のことを指します。彼らは顧客に自社製品の導入提案や導入サポートを行い、技術的観点も交えた的確な提案を行います。営業マンと連携して商談を成功に導く立場であり、ITシステムや専門的な製品・サービスを社会に広める役割を果たしています。

セールスエンジニアとIT営業職の違い

セールスエンジニアは、技術に特化しており、顧客ニーズを把握し、製品・サービスの導入によって課題解決まで導く役割を担います。一方、IT営業職は、説明に特化した職種で、自社の製品・サービスを顧客に提案し、契約の方向性やスケジュールなどを担当します。

 

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業の抱える経営問題を解決するために、企業のIT戦略の策定、システムの見直しや新規導入、システムの最適化や動作検証などを行い、対策・改善・指導を提案することを仕事とします。彼らはビジネスにおいて課題を抱えるクライアントに対し、ITを活用したさまざまなコンサルティングを通じて問題解決を支援します。

 

ヘルプデスク

ヘルプデスクは、顧客からの技術的な問い合わせや、社員からの製品の使い方、トラブルなどに関する問い合わせに対応する仕事を指します。情報システム・ソフトウェアの使い方や、システム障害発生時の対処法などを電話やメール、チャットなどで答えるのが主な業務です。コミュニケーション能力のみならず、技術的な知識も必要な職種です。

 

データサイエンティスト

データサイエンティストは、主に大容量で複雑化したデータ(ビッグデータ)を解析し、経営に役立つ情報や洞察を得るために統計的手法や機械学習アルゴリズムを使用する専門職です。彼らは複雑で膨大な情報からヒントや気づきになる新しい事象を発見し、ビジネス課題の解決に従事します。

 

主な仕事内容は以下の通りです。

1. データ収集とクリーニング:データサイエンティストは、さまざまなソースからデータを収集し、欠損値やノイズを取り除く作業を行います。

2. データ分析と探索的データ解析 (EDA):データを可視化し、パターンや相関関係を探求します。EDAは問題の理解に役立ちます。

3. 機械学習モデルの構築とトレーニング:データサイエンティストは、予測モデルを構築し、データをトレーニングして最適なパラメータを見つけます。

4. モデルの評価と改善:モデルの性能を評価し、適切な改善策を提案します。

5. ビジネスインテリジェンス (BI):データサイエンティストは、ビジネス上の意思決定をサポートするために、データドリブンな洞察を提供します。

6. 予測分析と最適化:データサイエンティストは、将来の出来事を予測し、最適な戦略を立てるためにデータを活用します。

 

データサイエンティストは、プログラミング、統計学、機械学習、ビジネス知識などのスキルを持っています。彼らはビッグデータ、人工知能、クラウドコンピューティングなどの最新技術を駆使して、問題解決に取り組みます。

 

プロンプトエンジニア

プロンプトエンジニアは、AIが高品質なコンテンツを生成できるように指示を出すエンジニアのことです。

 

具体的には以下のような役割を担います。

1. プロンプトの設計・開発
- 目的のコンテンツ生成やタスク実行のために最適なプロンプトを設計・開発します。
- 解決したい問題を明確に定義し、正確なクエリを指定することが重要です。

2. AIモデルの分析
- AIサービスやツールにはAIモデル(数学的なモデルやアルゴリズム)が搭載されています。
- プロンプトエンジニアは、プロンプトの精度を向上させるためにAIモデルを分析し、客観的なデータを収集します。

3. プロンプトの改善
- コンテンツの生成結果を検証し、評価を行い改善します。
- ユーザー満足度向上のために実際のユーザーにヒアリングを行い、フィードバックを参考にプロンプトを最適化します。

プロンプトエンジニアは、AI技術の進化に伴い、企業でのAI活用が増加している中で注目されており、市場価値も高まっています。さまざまなコンテンツ制作や業務改善のシーンで活躍でき、今後さらに期待されています。

 

IT系の研究開発職

IT系の研究開発職は、新しい技術の研究・開発に従事し、新しい技術やソリューションを製品に落とし込む仕事です。新たなアイデアや手法を模索し、イノベーションを創出します。

 

主な仕事内容は以下の通りです。

1. 研究と技術評価:新しい技術やツールを調査し、その有用性や適用範囲を評価します。

2. プロトタイプの開発:アイデアやコンセプトを実際のプロトタイプに落とし込みます。プロトタイプは、新しいアプリケーション、システム、またはプロダクトの設計と実装を示すものです。

3. アルゴリズムの設計と最適化:問題解決に向けてアルゴリズムを設計し、最適化します。これには、計算量の削減や効率的なデータ処理が含まれます。

4. 新技術の実装とテスト:研究した技術を実際のプロジェクトに組み込み、テストします。バグの修正やパフォーマンスの改善も行います。

5. 業界トレンドの追跡:ITの進化について常に学習し、最新のトレンドやベストプラクティスを把握します。

6. 論文の執筆と発表:研究成果を論文やカンファレンスで発表し、他の専門家と知識を共有します。

 

Webマーケター

Webマーケターは、Webを活用したマーケティングを行う専門家です。具体的な仕事内容は以下の通りです。

1. Webサイトの運営
- サイトの上位表示と集客
- サイトのUI・UX改善

2. Web広告の作成・運用

3. SNSの運用

Webマーケターは、クライアントの要望をくみ取りながらWebマーケティング施策を実行します。具体的には、クライアントの新規ユーザー獲得や既存ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)最大化に向けて、ベストなWebマーケティング施策を提案し、実行・分析・検証を行います。Web上の顧客の行動に沿ってさまざまな戦略を実行し、効率的に商品やサービスを売るための広告宣伝や市場調査などを担当します。

 

IT業界の将来性

IT業界は年々拡大しており、今後も成長が期待されています。国内民間企業のIT市場規模は右肩上がりで、2021年度は13兆3,200億円にもなります。

 

現在は、AI技術の進歩がIT業界全体を牽引しています。スマートホーム化や自動イラスト生成、AIアバター作成など、AIの応用範囲が広がっています。また、IT人材の需要は増大しており、2030年には164万人に達する予測です。業界の成長に伴い、ITスキルを持つ人材がますます求められています。

 

アフターコロナの世界で、企業における業務のオンライン化の流れが加速し、IT技術が不可欠となっています。デジタル化の重要性は今後も高まり、ITの需要は増加の一途でしょう。自動車の世界でも、自動車はもはや機械ではなくソフトウェアの塊であると言われるようになっています。IT業界は引き続き成長が見込まれる期待あふれる業界なのです。

IT業界以外でも活躍の場がある

また、IT業界で身に付けたスキルや技術は、IT業界以外にも活用できるため活躍の場が広がっています。IT技術は全ての業界で業務基盤になっているため、IT業界での経験は全ての業界で生かすことができるのです。

 

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